ヴァディム・タルノポルスキー兄弟は、10代の頃孤児院生活したことがあり、孤児たちに対して重荷が与えられていました。2002年、彼は脳腫瘍が見つかり手術を受けました。それから13年間、彼は恵まれない子どもたちを自分の家に迎え入れ世話をしました。しかしその間に、彼の腫瘍は全身に転移していました。そして2015年12月10日、彼は主のもとに召されました。
彼の最後の願いは、夫人ナージャ夫人と孤児が、失望することなく主に守られるようにということでした。それから早いもので、約5年の年月が経過しました。西側の多数のクリスチャンと教会が、彼らのために祈り支援くださいました。確かに神は彼らを支えお守りくださいました。現在、このタルノポルスキー家は、どのような状態になっているか、ナージャ夫人は次のようにレポートしてくれました。
振り返ってみれば、神は私の心を備えておられました。主イエス様は私に、子どもたちを迎え入れる心の備えをしてくださいました。まず私はこの障害がある子どもたちは、どこから来て、なぜこのような状態下に置かれたかを知りたく思いました。5歳の2人の男子(アレキサンダー、セルゲイ)は双子で、2人とも言語障害があり全く話すことはしませんでした。しかし、次第に笑顔を見せてくれ、ゆっくりではありますが文字も読めるようになりました。2人の女子(トニャ、オルガ)は7歳半で、同じく双子です。そして12歳の女子(エレーナ)と13歳の男子(ニコライ)の合計6人を、迎え入れました。私が願ったことは、笑顔を知らない子どもたちが、私たちと同じように笑う子となるよう、私は期待し受け入れました。そして何よりも大切なことは、神がお送りくださった子どもたちが福音を単に耳で聞くだけではなく、心で迎え入れることができるようになるよう願いました。
この子どもたちは我が家に来て、数週間生活をするうちに、新しい生活に慣れてきました。とくに嬉しかったことは、食前の祈りに抵抗なく加わったことでした。子どもたちは、読み書きはまったくできませんでしたから、聖書のお話しを理解することはできませんでした。この子どもたちにはこれまで文字を学ぶ機会はなく、すべてが新しいことでした。読み書きができるようになるには、今日から明日へとできることではありません。彼らの父親はポーランドへ出稼ぎに行っていた時に、交通事故に遭い亡くなりました。母親は子育てに全く無関心で、子どもを置き去りにして、他の男の元へ行ってしまいました。
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