私たちの教会は41年前からセントジョージ教会の礼拝堂と施設を自由に使わせていただいていますが、4年前に両者の関係はさらに強固なものとなりました。私たちはかねがねシンガポールに移り住む日本人主婦の方々に、英語を通して伝道できたら幸いと思っていましたが、セントジョージ教会の方々が喜んで手伝いたいと申し出てくださったのです。
2014年1月から、一期8回のコースを年間3期行うことにして、10数名の小さなクラスから始めました。それは、一人の先生が全体を教えるだけではなく、数名のテーブルに一人ずつ先生が着き、会話の練習をしてくれるという贅沢なものでした。それで無料ですから、噂が噂を呼び、今は、初級30名、中級30名、親子クラス7名にまで拡大し、ウェイティングリストまで必要になって来ました。ボランティアの先生は10数名に及び、彼らの献身的な姿勢には頭が下がります。金曜日の午前中の2時間を使いますが、最初の30分間は英語の讃美歌を歌い、私が英語の聖書でバイブルスタディを担当します。この時間を楽しみにしてくださる方も増えて来ました。この働きを通して、教会は安心して通える親切な人々の集まりだという印象が、ずいぶん広がったと思います。教会の様々なプログラムに参加したり、お子さんを送ってくださる方が増えて来ました。
私たちの教会に約30年の歴史を持つサマースクールという働きがあります。8月の末に2〜3日間、小学生を教会に集めて聖書のメッセージ、手作りのワークブックを使った分級、昼食、ゲーム、スイカ割りなどを行うプログラムで、バスの送迎が着きますので、50名くらいが参加します。途中、子どもたちと先生が一対一でお話しする時間を持ち、信仰の決心を促しますと、ほとんどの子どもたちが素直にイエス・キリストの福音を受け入れます。私たちの教会は、基本的に子どもだけでは来にくい場所にありますので、毎週のCS(教会学校)につながるのは難しいのですが、毎年サマースクールを楽しみにしているという子どもたちが何人もいます。この時期に蒔かれた御言葉の種は決して無駄になることはないと確信しています。
子どもだけで来るのが難しいのであれば、親子一緒に来ていただこうということで、数年前から「子どもと大人のクリスマス・イースター礼拝」を始めたところ、たいへん好評です。幸いなことにシンガポールでは、親子で一緒に行動することが多いので、子どもの付き添いで来るということが、大人にとっても気楽に来られる一因となっているようです。そのようなところから、徐々に毎週の礼拝にも親子で一緒に参加するという家族が増えて来ました。礼拝が始まって約15分後に子どもの祝福の祈りがあり、その後、子どもたちは先生と一緒に別室に移動してCSを行いますので、親は安心して最後までメッセージを聞くことができます。親よりも子どもの方が熱心になり、子どもに手を引かれて教会にやって来る方々も少なくありません。数年前はCSに来る子どもが2〜3名ということもあり、心配しましたが、今は20名を越えることもあり、CSの先生が足りないほどです。
定期集会に加えて、良い音楽のイベントを開催すると、人々は友だちを誘って来てくれます。私の長男がナイトdeライトというクリスチャンロックバンドのマネージャーをしていますので、これまで2回、シンガポールの教会と一緒にこのバンドのコンサートを行ったところ、3日間で700名くらいが集まりました。
人々は聞くだけでなく、歌うことも大好きですので、時々参加型の集会を行います。セントジョージ教会は12月24日の夕方から25日のお昼にかけてクリスマスプログラムが続き、たくさんの人々でごった返します。そのため、私たちシンガポールJCFは、毎年25日の夜にキャンドルライトサービスを行っており、恒例行事としてすっかり定着しました。毎年、そのための聖歌隊をノンクリスチャンの方々も含めて組織しますが、この礼拝堂で歌ってみたいという方が何名も参加してくださいます。現在、30数名の方々が練習に励んでおられます。シンガポールという好漁場に、これからも様々な網を投げて行きたいと思います。
(つづく)
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