カエサルのもの、神のもの
「では、カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい。」
ルカの福音書 20章25節
早朝のNHK・TVで、「Stop詐欺被害、私たちは騙されない。」という短い番組が、もう随分前からあります。この番組は、「オレオレ詐欺」が始まった頃からのもので、それだけ高齢者の被害が後を断たないということです。その内容は手口が実に巧妙で、高齢者が騙されやすくなっており驚きです。2023年は全国で約441億2000万円、認知件数は1万9033件。これは前年比で被害額が19%、認知件数が8.3%増加したもので、認知件数は最近15年で最多を記録し、被害者の85%が高齢者でした。それにしても、巧妙な企みをはかる悪い人は、いつの時代もいるものですね。
ところで、キリスト者は巧妙な企みをはかる悪の勢力に対して、霊的判断力を持つ必要があります。イエスの時代、宗教指導者はイエスを捕らえる機会をねらい間者(スパイ)を送りました。義人を装った間者は、イエスはみことばを正しく、神の道を教えていると言いへつらいました。それからローマ皇帝であるカエサルへの納税は律法にかなっているか聞きました。もしローマへの納税が正しいと答えたら、ユダヤ人から売国奴として攻撃されるでしょう。反対に、正しくないと答えたら、ローマ側からローマへの反逆者として逮捕されたことでしょう。サタンはキリストに従う人々が増えることを好みません。心にもないお世辞で、聖徒を惑わし窮地に追い込もうとします。ですから、私たちも油断せず、罠に陥らないよう霊的神経を張り巡らさなければなりせん。 では、どうすれば知恵を持って生きることができるでしょうか。
原則に立つ
「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい。」とは、この世に生きるキリス者の当然の義務です。国家に対する義務と神に対する義務です。聖徒はその原則に立つことです。その両方を果たすことは従順のしるしです。そのような原則を知るためには、心静め「ディボーション」を励行する必要があります。そして神の原則を知る知恵を得ることです。
原則を励行する勇気をもつ
イエスから、天の御国に入る道を提示された金持ちの青年を思い出してください。正しい道を教えられても実行できない人になってはいけません。神のことばに素直に従い、実行する「信仰」(意志)が求められます。人にはできなくても神にはできます。ですから、いつも神のことばに従順であることです。
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