コロナ禍の海外邦人宣教


ニューヨーク周辺邦人宣教

ノルウェー・スタバンガー日本語聖書集会

ニューヨーク恵み教会 牧師 笹川雅弘


ニューヨーク・マンハッタンへの通勤圏内には約8万人の日本人が在住しています。彼らを主のもとへと導くため、リーベンゼラ世界宣教会(LMI)の邦人宣教の働きとして、1990年から私たちの教会は働きを開始し今年で30年目を迎えました。私自身は6年半のアメリカでの駐在員生活を含む17年間をビジネスマンとして過ごした後に献身し、16年間日本の教会で伝道牧会を行った後、主の召しに従い今年からアメリカ・ニューヨーク州に移り住み主に仕えることとなりました。

住みづらさが増し加わる中で

私がかつてアメリカで過ごしていた二十数年前と比較して今のアメリカは、一昨年の大統領選挙から顕著になった国家レベルでの価値観の分断、人種差別問題、それに多くの犠牲者を出したコロナ禍が加わり、どこかピリピリした感じが蔓延しているのを感じます。人の集まりに厳しい制限がかかり、その中でストレス解消のために何か楽しい経験を求めるという駐在員家族の傾向が強まる中、宣教活動にも新しい創意工夫が求められてきています。

さまざまな試みの中で

到来したパンデミッス

信徒宅にてBBQ

コロナ禍以前に力を入れていたのは、ゴスペル伝道、子どもバイブルキャンプ、英語バイブルクラスなどでした。ハーレムの黒人教会で本場のゴスペル合唱団を指導するクリスチャンの音楽家を招き、週に一度教会でのリハーサルを二か月ほど行い最後はコンサートで締めるというイベントには、コロナ禍直前には40~50名ほどの参加者(ほとんどが未信者の方)があり、その中から受洗へと導かれる方も起こされました。夏のバイブルキャンプには毎年40名以上の子どもたちが集い、元牧師夫人のアメリカ人がリードする伝道のための英語バイブルクラスも多いときは定員いっぱいの30名ほどが集まりました。これらの活動に手ごたえを感じつつ牧師交代を迎えようとしていた最中、パンデミックが到来。これまでの宣教活動は一切行うことができなくなり、主日礼拝も一時期はオンラインでしか守ることができなくなりました。

コロナ禍がもたらした闇と光

パンデミックに伴い前任者帰国後も私の渡米時期は大幅に遅れ、私はビザが発行されないまま今年の一月に日本からオンラインでの牧会を開始しました。宣教活動に大幅な制限がかかる中、収穫もありました。第一に、教会から車で二時間ほど郊外にあるハートフォードという町に住む日本人クリスチャンと求道者たちがZoomで主日礼拝に参加するようになったこと。宣教活動と礼拝参加の可能な範囲が大幅に拡大されたことを実感しました。第二に、年明けからZoomでバイブルスタディを開始した求道者に信仰が与えられ、私が渡米した月の翌月のペンテコステに無事受洗へと導かれたことです。その後の受洗後の学びも、最近受洗された方数名も加わりZoomで行っています。距離や環境を超えて個人的な面談、学び、集会が自由に行えるようになったことは収穫でした。

アフターコロナへ向かって始動光

昨年の春以降ニューヨーク州は条件付でコロナ禍以前の通常活動へ戻り、私たちもゴスペル伝道を再開しました。ただ参加人数制限や十分な感染予防対策は必須です(今回は大人22名、キッズ20名で行っています)。ワクチン接種に対する考え方にも分断がある中、予防対策にも配慮が求められています。子どもバイブル・キャンプも今年は7月11日に教会でのワンデイキャンプという形で行い、17名の子どもたちが集まりました。オンラインによる伝道牧会とうまく組み合わせ、今後は本格的にコロナ禍以前と同水準の宣教活動を行えればと願っています。

コロナ禍でも送り出し続ける教会

私が渡米した4月から約7か月の間に、1名の受洗者と4名の転入会者が与えられた一方、一家族4名を日本に送り、もう一家族4名をフロリダ州へと送り出しました。多くの方を主のもとへとお導きし絶えず送り出すというこの教会の使命(たんぽぽミニストリー)はコロナ禍にあっても続けられています。

ニューヨークを起点にして

日本人宣教の活性化を

ニューヨークに、企業から選ばれて派遣されて来る駐在員は優秀な人材ばかりです。彼らがクリスチャンとなって帰国した後、すばらしいクリスチャンリーダーとして用いられているという証しは昔から変わりません。また金融都市ニューヨークから諸外国へ異動となる金融マンも少なくありません。ニューヨークを起点として日本人宣教の活性化が世界規模で進んでいくポテンシャルは非常に高いと感じています。ただ物価の高いニューヨークで送り出し続けるための宣教活動が継続されていくためには皆様のご支援が欠かせません。どうか覚えてお祈りくださいますように。

笹川宣教師夫妻

(つづく)



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