コロナ禍の海外邦人宣教⓬

コロナ禍における英国での邦人宣教
ロンドンJCF代表役

馬場信裕・晶子

「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、あなたがたの道は、わたしの道と異なるからだ。」イザヤ書55:8


ロンドン・タワー

英国のコロナ・パンデミック

コロナは一年経った今も変異を続けながら、世界中で猛威を振るっています。英国では昨年3月16日からロックダウンが始まり、一年以上行動規制がかけられていましたが、ようやく今年7月19日これまでの法的な規制が解除され、待ち焦がれた解放の日(Freedom Day)が訪れました。その日を境に社会が開かれ、マスク着用義務がなくなりましたが、あまりの急激な変化に疑問を投げかける国民も多いのが現状です。

国民の8割がワクチンの2回接種を終了したからでしょうか、コロナ関連が大きなニュースとして取り上げられることが少なくなっています。しかし、この原稿を書いている現在(9月半ば)、1日の感染者数は3~4万人と急増しています。教会も礼拝を再開していますが、未だに予約制をとっているところ、礼拝の会衆賛美や交わりは控えているところが多いようです。

ロンドンJCF

さて、私たちロンドンJCFは昨年3月15日の礼拝を最後に前任者の牧師が帰国し、同時にロックダウンとなり、教会は閉鎖されました。そんな中礼拝だけは休んではならないという強い思いが与えられ、協力をお願いするとヨーロッパ内外の先生が即座に助けの手を差しのべてくださいました。動画や、ライブ礼拝への参加、送られてくる礼拝原稿を教会員の兄姉に送り、最初の数か月を過ごしました。現在日本から協力牧師が与えられ、今年1月からは毎週欠かさず礼拝を捧げています。また、祈祷会や聖書集会、加えて新しくフェローシップ(交わり)をイギリスらしく「恵みのアフタヌーンティー」という名称で、自粛中の家庭内にあって孤独になりがちな婦人達を対象に始めました。コロナの影響で活動は全てzoomとなりましたが、熱心に主を求める人たちが起こされ以前に増して(毎回40名前後)、英国内だけでなく、ヨーロッパ在住者、帰国したJCFのOBが多数レギュラーで参加されるようになりました。その中には信仰に導かれている方々もおられます。ようやく9月12日JCFハウスに6名が集まり、試験的にzoom礼拝に参加しました。説教者や他の参加者とは距離を感じることなく、御霊のご臨在を感じる感動の礼拝、聖餐式となりました。この結果を踏まえて懇談会を持ち今後のJCF礼拝の在り方を話し合うことになっています。

zoomによる礼拝

今後の課題としては、牧会者がリモートであるために個人的な関わりを持つことが難しいことですが、メールやラインなど、時にはzoomを使用して個人的な対話を大切にしています。行動規制範囲が広げられてからは、私たちがロンドン市内に住む気になる方を訪問するようにしています。ロックダウンの後遺症なのか人に会うことを恐れる方もおられ、コロナベビー、トドラー(幼児)という新語にみられるように、個人的なかかわりに困難を覚える人たちも増えています。また、zoomの使用法が理解できない方もおり、そのような方たちにはアナログ的な方法も残し原稿や動画を送っています。彼らが不安の中に取り残されないように、信仰が後退しないようケアを続けることが大切です。

今後のロンドンJCF

一方でコロナ禍によって霊的に高められ、聖書の学びを通して自立した方々も少なくありません。彼らは持ち場において熱心に福音を伝えていますが、教会としては専従の牧会者が一日も早く与えられることを願っております。牧師招聘は焦らず、神様の時を待ちたいと思います。幸いJCFハウスという立派な牧師館が与えられており、そこを拠点に礼拝や集会が継続できることは神様の大きな恵みです。今のロンドンJCFは、国際結婚により地元教会に所属しながら日本語礼拝に参加するという二重教会生活を送っている方も多く、毎週ロンドン中心部の教会に足を運べる人は多くありません。住まいも英国全域にわたり、高齢に伴い移動が自由にならない方も増えることでしょう。いつでも、どこでも参加できるオンライン礼拝、集会は残しておくべきだと考えています。

教会はこうあるべきであるという概念がコロナによって崩された今、できることを感謝し、実行していくことはとても新鮮なチャレンジです。模索する中でコロナ後の新しい教会の姿が見えてくるのではないでしょうか。この世を統べ治められる全能者なる主に信頼し、期待しています。

ロンドン

(つづく)


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2021年10月31日

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