英 国

エリサベス女王とJ・ウエルビー大司教

9月8日、エリザベス女王は96歳の生涯を閉じられました。国葬として行われた女王の葬儀は全世界へ同時中継され、世界中の人々が別れを惜しみました。女王は神への強い信仰者として知られ、盛大に行われた葬儀でも偲ぶことができました。女王は即位されて70年間、大英帝国、北アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等の最高権威者としての務めを果たし、英国国教会の最高首長としても任を全うされました。英国国教会ユスティン・ウエルビーのカンタベリー大司教は、女王の勇気、卓越した能力とご性格、そして他の人々への配慮などを高く称賛しました。国の最高権威者として日々、神への敬虔な信仰を保持し常に神への信頼と愛を持っておられました。さらに2021年に召された夫フィリップ殿下と、睦ましい夫婦生活を過ごされました。英国では女王の逝去後、英国憲法に従いチャールズ殿下が国王に即位されました。人口約6,700万人の英国において、1983年の英国教会会員は40%でしたが、2018年には12%に減少しました。一方、イスラム教徒数は1%から6%に増加しています。どうぞ、英国のためお祈りください。

ド イ ツ

●世界の主要国では高いインフレに出会っていますが、欧州先導国の一つであるドイツも例外ではありません。ドイツ統計局の発表では、8月のインフレ率は7.9%でした。ドイツ人の主食であるパン屋さんは、高いインフレで悲鳴を上げています。今年に入りスタッフの最低賃金は12ユーロ(約1,700円)となり、同時に専門職資格を持つ人の最低賃金も高騰しました。スタッフにとっては喜びですが、それは商品価格に跳ね返っています。第二の理由は、原材料の価格が高騰していることです。例えば、ひまわり油は103%、クワーク(牛乳が凝固したもの)51%、バター48%、小麦粉39%、ザーネ(生クリーム)38%、牛ひき肉35%、ヌードル32%、ミルク27%、卵24%等です。そしてエネルギー価格も非常に高騰し、経済事態が困窮してきました。以前は香り豊かな焼き立てパンを朝食でいただくのが普通でしたが、今では冷凍パンを食べるように代わってきました。さらに原油価格高騰により、今冬の暖房に困る人々が現れることが予想されます。このように一般市民の生活は高いインフレにより、苦汁を味わうようになってきました。お祈りください。

3千人以上が集まった「秋の聖会」

●9月11日、南ドイツ・リーベンツェルで「秋の聖会」が開催されました。テーマは「ジェンダー」でした。講師のフォルカー・ゲックル教授は「性別は人が選ぶものではない。」と語りました。最近のドイツ社会では、ジェンダー問題が大きくなりつつある中で大きな課題です。ドイツ政府の「性の選択」の見解は生物学的によるのではなく、本人の性の感覚によるものであるという傾向です。つまり性別は自己選択できるというものです。この背景には性転換という課題が潜んでいるだけに、ゲックル教授は警告を出しました。リーベンツェル国際大学学部長のヴィルフレッド・ストーム教授は、「人が生まれて、亡くなることは全て神の主権にある。」と語り、性の選択は神の領域にあるだけに論外であると主張しました。そして神学は「命の実権を握るお方は天地万物の創造神、サスティナー(保持者)が握っておられる。」ことを明白に位置付ける必要があると述べています。どうぞ、このためにお祈りください。

●エアフルトにあるINSA市場調査相談所によれば、ドイツ人の4人に3人までが国教会から脱会することに理解を示していることが明らかになりました。特にその多くの人々は宗派を問わず、「緑の党」を選択していることも判明しました。すなわち現在のドイツ人の約72%が、国教会から離れることに理解しています。脱会に理解を示さなかった人々は12%、分からないと返答した人々は4%でした。欧州の政治経済の先導国の一つであるドイツの実情が、ここにあります。どうぞ、お祈りください。

●ドイツの保険会社DAKの調査によれば、2018年から2021年にかけて、コロナ感染症は青少年に心理的、精神的負担を与えたことが明らかになりました。調査対象は78万2千人の青少年で、うつ症状、肥満症、自律神経失調症などの症状が見られました。この3年間で「抗うつ剤」の処方が65%も増えました。特に女子にその症状が多く見られました。青少年専門職協会会長のトーマス・フィッシュバッハ医師(ケルン市)は、「コロナ感染症は青少年に多大な影響を与えてしまった。」と語っています。

インドネシア

ムハマッド・カセ師

国際人権団体IGFMとキリスト教出版社「イデア社」」は、9月の「囚われ人」としてインドネシアのムハマッド・カセ師を挙げました。彼の速やかな釈放を願い、全世界のクリスチャンに祈りの要請を出しました。カセ師(56歳)は2021年8月25日、バリ島で逮捕されました。それは彼がイスラム教指導者モハメッドを、YouTubeで批判しコメントを出した2日後でした。2022年4月6日、シアミス地方裁判所は、彼の行動を神への冒涜罪とし10年の判決を言い渡しました。カセ師は昔熱心なムスリムであり、しかもイスラム教教師であり、メッカに3度も巡礼を行なっていました。その彼がイエス・キリストに出会い、2014年に受洗しました。それ以来、カセ師はYou Tubeを通してイスラム教とキリスト教の違いを説いてきました。彼への宗教的質問のアクセス数は多く、当局からマークされていました。狂信的なイスラム教徒からは、この刑は軽すぎると批判を受けています。現在、カセ師は獄中で拷問を受けていると言われます。どうぞ、彼のためにお祈りをお願いします。

パキスタン 

パトラス・マシー兄弟(右)とアントニー弁護士

パトラス・マシー兄弟(19歳)は、信仰のゆえに4年以上も服役していました。しかし、8月24日保釈金を払い釈放されました。背後にはアントニー弁護士の多大な働きがありました。パキスタンではイスラム教指導者預言者マホメットを冒涜する者は死刑、聖典コーランを誹謗中傷する者は終身刑が課せられます。アントニー弁護士は「マシー兄弟が釈放されたのは、彼が未成年であったことが大きかった。そして、このようなケースは前代未聞である。」と語っています。これは考えられないようなケースで、パキスタンのクリスチャンたちと関係者は生きて働いてくださる神を賛美しています。弁護士団の一人は、裁判所に彼の保証人として多くの必要書類を提出した、と語ります。国際人権委員会IGFMとキリスト教出版社「イデア社」は2018年4月に、今月の「囚われ人」としてマシー兄弟を挙げ、全世界のクリスチャンに祈りの要請をしていました。

東アフリカ

東アフリカでは急性的に飢餓が発生し、何百万人もの人々が飢餓で苦しんでいます。世界的に人道上の支援活動を続けている団体「ワールド・ビジュン」のハナ・シュルツ氏によれば、約1,100万人の人々が飢餓状態に置かれています。中でも人口210万人のソマリアでは、約21万3千人が飢餓のため死亡しました。これは8月末の数字ですので、現在はさらに飢餓による犠牲者は増えていると思われます。理由は武力紛争とイナゴによる疫病です。それに加えて異常気候とコロナ感染症が拍車をかけています。さらにウクライナ戦争も食糧不足に間接的に関係があります。ワールド・ビジョンは2021年以来、約800万人以上に支援をしてきました。どうぞ、お祈りください。

ニカラグア

コロンブスによって発見されたニカラグアは、南米コスタリカとホンジュラスの間に位置し、日本の北海道と九州を合わせたほどの面積があります。人口は約662万人で首都はマナグアです。民族的には70%が混血で、他はヨーロッパ系17%、アフリカ系9%、先住民4%となっています。ところがニカラグア政権は、クリスチャンに対して攻撃的な行動をとっていると、カトリック系人権団体「キルへ・イン・ノート」は伝えています。2018年以来、約200件ものカトリック教会と関連施設への攻撃がありました。憲法上は宗教の自由を保障していますが、教会を敵視し破壊や放火事件が発生してきました。理由はカトリック教会が左翼派のオルテガ大統領を批判するところにあると、キリスト教人権団体CSI代表ピーター・フックス氏は語ります。政府に抗議するデモ隊と治安部隊の衝突は、2018年以来続き、両者の衝突によって数千人もの人々が負傷しています。教会側はデモ隊を会堂内に入れて擁護しています。どうぞ、この内乱のためにお祈りをお願いします。

ウクライナ

長引く戦火で政情不安定のウクライナでは、9月1日子どもたちの新学期が始まりました。ドイツの宣教団体「バイブル・ミッション」は、新学期を迎えた小学1年生に「ランドセル」を贈りました。この団体は家族がバラバラとなり経済的にも困窮しているウクライナの家族に、少しでも助けとなりたいと願い650個以上のランドセルを届けました。彼らの大多数はランドセルはじめ学用品を揃える余裕のない家族です。このランドセルの贈物には、ウクライナ語の子ども聖書が入れられ現地教会経由で贈られました。子どもたちに神の愛を知ってもらえればと、宣教団体は願い祈っています。

新しいランドセルを手にした子どもたち

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