イスラエル

ガザ地区への救援物資輸送車列
昨年11月中旬、イスラエル・ハマス間の停戦が決まり、ガザ地区に救援物資輸送車列が航行しています。キリスト教系人道支援組織「グローバル・エイド・ネットワーク」(GAiN)の発表によれば、支援物資はカーン・ユーニスの配給センターで配布されています。GAiNの責任者クラウス・デーヴァルト氏によると、これまでに140台以上のトラックによる支援物資、合計3千500トンの食料がガザ地区に届けられました。現地では、GAiNのイスラエル人パートナーが配給を調整しています。この活動は、アラブ人、イスラエル人、ドゥルーズ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒からなる「多文化チーム」で構成され支えられています。
デーヴァルト氏は「これが和解のあり方です。私たちは共に、最も緊急に必要とされている場所に希望をもたらしている。」と述べています。これまでにガザ国境に近い南部のコミュニテイーでは、避難住民の約90%が帰還し、さらに2500人以上が可惜に移住しました。GAiNは、ガザ地区住民を人道支援するイスラエル当局の許可を得ています。同組織はこの機会を2つの方法で活用している。一つは、イスラエル国内で物資を購入して配布すること。もう一つは、欧州からの輸送を継続することです。GAiNによると、ガザ地区の生活状況は極めて困難です。インフラはほぼ完全に破壊されており、医薬品が不足している。GAiNは宣教団体「キャンパス・フォー・クライスト」の人道支援パートナーでもあります。お祈りください。
ナイジェリア
ナイジェリアにおけるキリスト教徒への迫害は、昨秋から特にエスカレートしてきました。特に、人権専門家たちは、ナイジェリアにおけるキリスト教徒迫害は軽視してはならないと、警鐘を鳴らしています。ドイツの日刊紙「フランクフルター・アルゲマイネ」(FAZ)によれば、彼らの問題はキリスト教徒農民とイスラム教徒牧畜民との対立という見解です。しかし、あるナイジェリア人人権弁護士は、「イスラム教過激派組織フラニ民兵によって、キリスト教徒の村落への夜間虐殺が発生し、そこでは集落の放火や、住民が射殺される事件も発生している。」と報告しています。また、国際援助宣教団体「オープン・ドアーズ」も同じように、述べています。西側の観察者でFAZ紙は、ナイジェリアの暴力的、宗教的実態を正しく伝えていないと、強調しています。ナイジェリアは、他のどの国よりも多くのキリスト教徒が殺害されている国です。どうぞ、お祈りください。
イラク
何十年もの間、イラクではキリスト教徒、ヤジディ教徒、その他の宗教集団は、政治的不安定の中、テロと戦争の影響と闘ってきました。復興にもかかわらず、多くの人々には国に留まる展望がありません。オイコス財団のダビデ・ミュラー氏は、なぜ状況がこれほど複雑なのかを次のように語っています。
イラクでは、若者たちは未来に投資する一方で、特にキリスト教徒やヤジディ教徒たちは国を去ることを考えています。彼らの多くは、未来への展望のなさに苦しんでいるからです。彼らの地域は今日に至るまで民兵組織、政治的に対立し、治安が悪くなっています。他の集団は、より多くの保護や経済的機会を得ています。この不平等は国全体に広がっています。状況は複雑ですが、政府は公的には多様性の重要性を強調しています。しかし、多くの分野で少数派の声は弱く、構造も脆弱で、責任はしばしばたらい回しにされています。これがキリスト教徒、ヤジディ教徒、マンダ教徒、カカイ教徒にとって予測不可能なものにしています。イラクは傷ついた国です。何十年もの独裁政権と戦争が続き、テロが信頼や社会制度、社会的結束力を深く損なってきました。
「イスラム国」(IS)の前後で、多くのことで変わったことも、またほとんど変わらないこともあります。確かに都市は再建されつつありますが、ISのイデオロギーは完全には消え去ってはいません。それは恐怖と不信のムードの中で、生き続けています。和解はあるとしても、小さな一歩でしょう。キリスト教徒とイスラム教徒が共に学校を建設し、ヤジディ教徒の女性たちがトラウマを克服し、村の長老たちと再び対話するといった取り組みです。しかし、これらのプロセスは全く脆弱で保護を必要としています。
これらすべての亀裂にもかかわらず、私はマイノリティを単なる犠牲者としてではなく、架け橋の建設者として働いていると考えています。キリスト教徒は隣人のために、福祉活動や政治活動に従事しています。ヤジディ教徒の活動家たちは犯罪を記録し、学習センターを開設しています。小さな宗教コミュニティは自らの遺産を守り、宗教の自由は抽象的な原則ではなく、尊厳をもって生きる権利であることを思い起こさせています。

シリア正教会、モア・マッテイ修道院の礼拝
決定的な問いは、誰がイラクの人々を支えるのか、誰が彼らに支援を与え、留まって自国の形成に参加できるようにするかです。どうぞ、イラクの勇気ある人々のために祈り、そして彼らの活動を経済的に支援してください。建物のためだけでなく、信頼を築き、傷を癒し、対話を可能にするプロジェクトのために、お祈りください。イラクは傷ついた国ですが、多くの可能性に満ちています。多くの違いを超えて可能性が開花するかどうかは、今後の大きな課題です。皆様のとりなしの祈りが、彼らの和解を実現させます。
中国
国際人権協会(IGFM)とキリスト教出版社IDEAは、「1月の囚人」として、福音派の「シオン教会」の創設者である金敏丽(ジン・ミンリー)牧師(56歳)を指名しました。同師は昨年は10月10日に逮捕されました。そして同教会の他の牧師や職員も投獄されたり、自宅軟禁を命じられたりしました。全体で7都市において30人以上のキリスト教徒が、捕えられました。彼らはインターネットを通して、違法な宗教情報を流し拡散したとされ非難されています。

金敏丽(ジン・ミンリー)牧師
金敏丽牧師は2007年に北京において、この「家の教会」を設立しました。現在、40以上の都市で数千人の信者がいるほどに成長しましたが、国家に登録されていません。「シオン教会」に対する共産主義政権の取り締まりは、近年の中国におけるキリスト教徒を対象とした最大規模の逮捕の波の一つと言われます。10月に拘束された者の一部は、その後釈放されました。しかし、大半の人たちの釈放には保釈金支払いが条件とされています。2018年、同教会は活動を禁止され、創設者の金敏丽牧師は自宅軟禁下に置かれました。IGFMとIDEAは、中国の習近平国家主席に宛てた書簡を通じて、金敏丽牧師の釈放を求めるよう呼びかけています。そして、世界中のキリス者に拘束されている聖徒たちのために祈るよう要請しています。人口約14億人のこの大国は、推測ですが約9%がクリスチャンと言われます。どうぞ、祈り覚えてください。
オーストラリア
12月14日、犯人たちはユダヤの祭り「ハヌカ」の祝賀会参加者に発砲しました。15人が死亡し、通行人で果物売りのアーメド・アル・アーメド氏(43歳)は、勇敢にも襲撃者の一人から武器を奪い取りました。その際、彼自身も撃たれ負傷しましたが、彼の勇敢な行動は世界中に拡散しました。その後、警察は2人のうち年長の男を射殺し、年少の男は負傷しました。この事件は、単にユダヤ人だけでなく世界中に衝撃を与えました。警察の発表によれば、容疑者は父親(50歳)と息子(24歳)で、パキスタン出身でした。「イスラエルの側に立つキリスト者」(CSI)は、「卑劣なテロ攻撃」に衝撃を受けたと表明しました。さらに「このテロ行為は深い眠りについている西側社会と、政治指導者たちに対する更なる警鐘であり、ついに目を覚まして行動すべきだ。」と主張しています。

金敏丽(ジン・ミンリー)牧師
心理学者でありイスラム専門家のアフマド・マンスール氏は、フェイスブックでドイツからのユダヤ人の大量流出に警鐘を鳴らしました。シドニーでの事件と他国での以前の事件は、真空状態で起きたのではないと言います。原因と触媒として彼は、「過去2年間、かつてタブーだった物語を正常化してきた極左とイスラム主義者の過激化した声」を挙げました。ドイツ・ユダヤ人中央評議会のヨーゼフ・シュスター議長は、祝日を選んで無防備で無力な人々を殺害することが、反ユダヤ主義テロの典型的なパターンだと述べました。ドイツ福音主義教会(EKD)の評議会議長であるキルステン・フェールス司教は、オーストラリアのユダヤ人コミュニティへの襲撃を「忌まわしい事件である。あらゆる形態の反ユダヤ主義を最も強い言葉で非難する。―今日も、そして将来も」と叫び声を上げています。反ユダヤ主義のテロ行為のため、お祈りください。
ミャンマー
ミャンマーでは、北部のカチン州のキリスト教徒はクリスマスの祝祭を前倒しで行わなければなりませんでした。この国を支配する軍事政権は、12月28日から始まる選挙との衝突を避けるため、イエス・キリストの誕生を祝う行事を遅くとも12月20日までに行うよう命令を出していました。違反者は「政府命令への不服従」または「反乱」の罪で逮捕される可能性があると、キリスト教支援団体CSWが報じました。その恐れから、多数のキリスト教徒たちはこの命令と要求に従ったようです。影響を受けたのは、キリスト教徒が多数を占める州のミッチーナ、プータオ、タナイなどの都市でした。CSWのマーヴィン・トーマス代表は、この命令は宗教の自由に対する重大な侵害と呼んでいます。これは2021年2月の軍事クーデター以降、初の選挙となります。混沌とするミャンマー情勢、クリスチャンと教会を祈り覚えてください。
英国
英国の競売会社「クリスティーズ」(ロンドン)が、1千年以上前の福音書を競売にかけました。売却額は、換算で100万ユーロ(約184億円)で落札されました。この聖書は10世紀の四福音書の写本集です。「クリスティーズ」によれば、この写本は「ここ数十年で最も重要な写本発見の一つ」であるそうです。作品はエッセンの女子修道院に由来し、そこで筆写されたものと思われます。そして、過去100年間でこの時代の福音書が売りに出されたのは、10点未満であり、女性の写字室との関連が証明されたものは一つもなかったとのことです。

競売にかけられた手書き福音書
オークションハウスの広報担当者シャルロッテ・デ・ラ・トゥール氏も、キリスト教ニュース・プラットフォーム「プレミア」(ロンドン)に対し、この書の歴史的重要性を強調しています。この聖書は、この時代に女性がこの分野で活動していたことの証拠であります。専門家は、2人の女性がこの写本の制作に携わり、その完成には恐らく数年は要したと考えられると語っています。9世紀半ば頃に設立された女子修道院エッセンからの作品ですが、後に同名の都市が生まれました。
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