すべての日本人が救われ、イエス様のように変えられていくために❶

RJCの歩みとビジョン

Reaching Japanese for Christ Network 理事長

米国シアトル日本人長老教会 牧師

中西 覚

「日本人に福音を届けたい」

そのシンプルでありながら、深い願いから生まれたのが、Reaching Japanese for Christ Network(RJC)です。RJCは、一つの教会や団体の枠を超えて、日本人宣教に関わる私たちをつなぐネットワークとして歩んできました。

 日本では今も多くの人が、イエス・キリストの福音を知らないまま生きています。一億人以上の人口を抱えながら、クリスチャンは1パーセントに満たないと言われています。その現実に心を動かされ、「何かできないだろうか」と祈り、行動を起こした北米の人々の集まりが、RJCの始まりでした。その働きは今や北米にとどまらず、世界各地へと広がり続けています。

 RJCの特徴は、「共に働く」ムーブメントであるということです。宣教師、牧師、信徒、そして日本人と関わるすべての人々が、それぞれの持ち場で仕えている働きを尊重しながら、互いにつながり、支え合い、励まし合う――それがRJCの目指す姿です。そのビジョンは明確です。すべての日本人が救われ、キリストの弟子が起こされていくために、ミニストリー同士がつながり、互いに高め合うネットワークを築くことです。一人一人の小さな従順がつながるとき、神様はそれを用いて大きな働きを成してくださいます。

カンファレンスの集合写真

RJCのビジョン

まず「つながり」です。世界中に散らばる日本人宣教の担い手たちが、オンラインや対面の機会を通して出会い、経験や課題を分かち合っています。「自分一人ではない」と知ることは、やがて「私たちが共にいる」という深い確信へと変えられていきます。孤独の中で働く宣教師にとって、このつながりは何にも代えがたい支えとなっています。それぞれの現場での経験が分かち合われるとき、そこに新しい知恵と力が生まれてくるのです。

 次に「育成」です。RJC Academyを通して、日本人に福音を伝えるための視点や理解を深めるトレーニングが提供されています。日本文化や価値観を踏まえた宣教は決して簡単ではありません。しかし、共に学び、対話を重ねる中で、これまで見えなかった新しい扉が開かれていきます。装備された一人ひとりが、それぞれの現場へと戻り、福音を携えて歩んでいきます。

 さらに「励まし」も欠かせない働きです。カンファレンスや集まりの場では、普段それぞれの場所で奮闘している人々が顔を合わせ、共に祈り、励まされ、新しいビジョンを受け取ります。その交わりの中で、「もう一度ここから共に歩み出そう」と心が燃やされていくのです。次回の記事ではカンファレンスについて詳しく触れたいと思います。

 この働きの中で特に印象的なのは、「関わり方の多様さ」です。前線で宣教に携わる人だけでなく、祈る人、支える人、学ぶ人、つなぐ人――私たちはそれぞれの立場で、このミッションに参与しています。どの役割も欠かすことができず、すべてが一つの大きな働きを形づくっています。RJCは単なる団体ではなく、日本人に福音を届けたいという思いで結ばれた「ムーブメント」なのです。

 実際にRJCに関わる人々の多くが、「視野が広げられた」「孤独ではないと感じた」「もう一度、日本人宣教に心が燃やされた」と証ししています。それは単なる情報交換の場ではなく、霊的な励ましと再献身の場となっているからです。また、RJCを通して新しい協力関係が生まれ、これまで交わることのなかった教会やミニストリー同士が共に働くようになるケースも少なくありません。その一つ一つのつながりが、日本人に福音が届いていく新しい道を切り開いています。

RJC理事会

RJCが大切にしていること

 それは、ミニストリーを「継続すること」です。宣教は短期間で成果が見えるものではありません。しかし、祈り続ける中で、神様は確かに働いておられます。小さな種が蒔かれ、やがて実を結ぶ――そのプロセスに、私たちは信頼して歩んでいます。RJCは一時的なプロジェクトではなく、世代を超えて続けていく働きです。今の歩みが次の世代へと受け継がれ、さらにその先へと広がっていきます。日本人宣教の未来は、こうした積み重ねの上に築かれていくのです。

 私たちは皆、このストーリーに招かれています。祈りをもって関わることもできます。学びに参加することもできます。つながりの中に一歩踏み出すこともできます。どんな形であれ、あなたの関わりはこの働きに欠かせないものです。神様は今も日本人に手を差し伸べておられ、その働きに私たちを招いておられます。RJCは、その一歩を共に踏み出すための場所なのです。

(つづく)


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