カザフスタン共和国

カザフスタンは魅力に富む、豊かな国土を持つ国です。世界で9番目に大きい国であり、世界最大の内陸国として、国土は中央アジアのカスピ海からアルタイ山脈まで、大きく広がっています。この国の特徴の一つは「おもてなし」です。それは遊牧文化を持つカザフ人には最高の「おきて」とされ、何世紀もの歴史があります。気候は厳しい大陸性気候で、氷点下40℃にもなる極寒の冬と、気温が50℃に達する暑い夏が交互に訪れます。文化的には、伝統的なイスラム教の影響が大きいです。しかし、現在はポストソビエトの近代性とが融合しつつあります。

 南カザフスタンでは、古代シルクロードの豊な歴史から振り返り見ることができます。北部の果てしない草原と比較して、穏やかな地中海性気候です。それによって、この地域一帯は肥沃な農作物が実る中心地となっています。文化的にも、南部はカザフ伝統の揺りかごと言われています。今日では、イスラム教スンニ派が広く普及しています。

町のあちこちにあるモスク

強制移住と移民

ソビエト時代には、炭鉱や畑で働くために、至る所からカザフスタンに人々が連れて来られました。当時、多くの人々はキリスト信仰と出身国(ドイツ系の人々)の理由から、カザフスタンに強制移送され、強制労働収容所に追放されました。しかし、そのような大きな圧力下で、キリストの教会は生まれました。ソ連邦が崩壊すると、ドイツ系の多くの人々はドイツに移住し、キリスト教会の人数は目に見えて減少してしまいました。それにもかかわらず、神は何世紀も前から、この地域の人々にイエス・キリストの福音を聞かせたいと望んでおられました。これは今日までも変わりません。戦争も、自然災害も、民族移動も、神の計画を変えることはできません。

神はみわざを進めておられる

90年代、神はモルドバ南部出身のイヴァン・ブラタン伝道師は南カザフスタンへと導かれました。そこで彼は長年、家族と共に忠実に奉仕していました。しかし、彼は病気にかかり天父の御国へ召されました。その後、息子ヴァレリー師が主の召しを受けて奉仕を引き継いでいます。彼が伝道している地域は、カザフスタンの最南端です。そこはウズベキスタンとの国境近くで、現在約45,000人の人口を抱えるジェティサイ市です。この町は特に綿花栽培の中心地として知られ、それにふさわしく、広大な灌漑農地に囲まれ、周囲の半砂漠地帯特有の埃っぽい暑い夏の気候に特徴づけられます。この肥沃な地域では、綿花だけでなく、スイカやさまざまな果物や野菜も育っています。同じく、小さいながらも生き生きとしたキリストの教会も、成長しています。今回、ドイツからの伝道チームの訪問は、その小さな群れに喜びと励ましを与えました。伝道チームも、彼らの悩みも喜びを間近に見聞きすることができました。信仰にある兄弟姉妹たちは、「西側のクリスチャンたちが、このように私たちを忘れないでくださり、本当に嬉しいです。」と感謝の言葉を語っています。クリスチャンが、イスラム教の環境下で生きることは大変厳しいことです。ですから、西側のクリスチャンの現地訪問は、彼らに本当に励ましとなりました。

遊牧民は昔このようなゲルに住んでいた

収穫のための働き人はどこに?

ジェティサイの教会は、母教会と呼ぶことができます。と言うのは、この教会から伝道の働きが、周辺の5つの小さな教会へ広がってきたからです。ドイツからの伝道チームは、滞在中に彼らの教会を訪問することができました。この地域の教会にとっての大きな課題は、仕事を見つけることが非常に困難になってきたことです。人々は職を求めて都会へ移住して行きます。この波は、キリスト教会の若者たちにも影響を与えています。教会の働きの大きな責任は、残った兄弟姉妹の肩に重くのしかかっています。

 そこでお祈りいただきたいことは、男性がイエス・キリストの信仰に導かれることです。ジェティサイ地方のキリスト教会の大部分は、近年姉妹たちで構成されるようになりました。中には未亡人もいれば、ノンクリスチャンの夫を持つ人、また年齢相応の病気を抱える夫を持つ人もいます。そのため、4、5人の献身的な兄弟たちが、これらすべてのグループの霊的生命を支えています。彼らの献身的奉仕の姿は、伝道チーム一行にとって頭が下がる非常に印象的なことでした。彼らの疲れを知らない働きは驚きでした。日曜日の礼拝から、週の中ばに開かれる家庭集会や聖書研究会、さらには子どもや青少年の働きに至るまで、愛を込めて行われていました。教会の霊的成長を持続的に促進するために、できる限りの奉仕を忠実に行っていました。彼らはまた聖書基礎コースや、より深い学びのための修養会も開いていました。どうぞ、カザフスタンの福音宣教の前進と教会のために、お祈りをお願いします。

教会で賛美する子どもたち

(つづく)

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