タジキスタン共和国 2
前号に続き、現地の主の働き人からのレポートです。
私たちのミニストリー
私たちは毎年、6月中旬から8月末まで、「子どもバイブル・キャンプ」に力を注いでいます。キャンプに参加した子どもたちが、イエス・キリストを救い主と信じる決心が起こされて感謝しています。キャンプ開催地は、主にアクセス困難な山岳地帯の遠い場所を選びます。そうすることで、当局が私たちを見つけるには時間を要します。秘密警察が3日後に到着する頃には、私たちはすでに別の場所に移動しているのです。神は険しい地形や悪路を備えてくださり、感謝しています。これまでに多数の子どもたちがキリストの福音を聞き、回心し洗礼を受けました。この数年間で救われた子どもたちが、今でスタッフとして私たちと共に奉仕しています。それは、私たちとって大きな喜びです。

私たちは年に2回、洗礼式を行っています。受洗者の中には非常に多くの現地のタジク人はじめ、ウズベク人がいます。彼らは神の生けるみことばを聞き、信じて自らの人生をイエス・キリストにお委ねました。そして、彼らは家族のもとに戻り、神のみことばを宣べ伝え続けています。私たちは、アフガニスタン難民に対しても伝道しています。まず何よりも人道支援を優先しています。—例を上げれば、彼らに必要な食料パッケージ等を供給して支援しています。友情を築くと、彼らはしばしば私たちにこう尋ねてきます。「あなたたちはいったい誰で、なぜ私たちを助けてくれるのですか?」と。すると、私たちは、「私たちはクリスチャンであり、主イエス・キリストの御名によって行動しています。神はあなたを愛しておられ、あなたが救われることを——そしてあなたが福音をあなたの家族に、あなたの言語で伝えることを望んでおられます。」と答えるのです。
アフガニスタンとタジキスタンでの奉仕
つい最近ですが、当局がアフガニスタン難民に本国へ強制送還し始めました。あるクリスチャン家族は自発的にアフガニスタンに戻りましたが、そこで命の危険にさらされていると報告が入りました。なぜなら、現地ではクリスチャンであることが分かれば、現在のタリバン政権下では命を失う可能性が非常に高いからです。私たちは、主イエスが彼らを守り、彼らがその地で福音の光となれるように祈っています。タジキスタンにいるアフガン人の間でも、徐々に宣教の実りが見え始めてきました。あるアフガン人は自分たちの血統は、イスラム教最高指導者預言者ムハマンドにまで遡ると語っていました。しかしある時、彼らはキリストの福音に接し回心し、今では私たちと共に主イエス・キリストに仕えています。
「子ども・女性センター」

タジキスタンでは、子どもたちは社会で最も弱い立場にあります。特別な保護が必要なケースが多くあります。多くの親が出稼ぎ労働者として海外に渡るため、子どもたちを無防備のまま、そして教育も監督者もない状態で置き去りにしています。その結果、子どもたちが犯罪に巻き込まれてしまいます。そこで、私たちは「子ども・女性センター」を開設し、彼らの生活支援、教育、住まいの確保等に取り組んでいます。また、困窮する子どもたちへの食事の提供も、定期的に行っています。
ある国立児童養護施設は、都会から60キロメートルも離れています。そこにでは、身分証明書や書類を一切持たない子どもたち(11〜13歳)が暮らしています。私たちは西側の兄弟姉妹の支援により、ある建物を取得し、ホームレスの女性や子どもたちを受け入れる施設を建て上げました。そこには、文字通り路上で生まれた子もいます。私たちは彼らを受け入れ、彼らの生活を支え、必要な書類の取得等の手助け等をしています。
ホームレス
女性や子どもたちには、かつては家がありました。しかしイスラム法では、「離婚」という言葉を三回唱えるだけで、簡単に婚姻は解消されます。ですから夫たちは妻を簡単に家から追い出し、身分証明書を取り上げることができるのです。突然、母親たちは子どもたちを抱えて無一文となり、路頭で迷うことになります。残念ながら、これは非常に広く行われている慣行です。また、多くの女性や子どもたちが、火災によってホームレスになっています。

1990年代に発生した内戦の影響で、経済は国民に非常に深刻な打撃を与えました。残念ながら、国家は社会の最も弱い立場の人々を支えることができていません。そこで神は私たちクリスチャンを用いて、彼らに必要な支援と援助を提供しておられるのです。私たちは、弱い立場にある人々の世話をし、彼らに福音を分かち合うことを使命としています。特に子どもたちへの奉仕は、私たちスタッフの心に深く根付いています。
例えば、道端でビーチサンダルを履いて学校に通う子どもを見かけると、その子に靴を一足買ってあげます。学校では制服の着用が義務付けられておりますが、貧困が増す中で、自分の子どもたちに必要なものを揃えてあげられない親もいます。私たちはそうした家庭に食料を提供し、制服の購入を支援することで、子どもたちが学校に通うチャンスを得て、いつか 聖書を読めるようになることを目指しています。
(つづく)
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