タジキスタン共和国 3

中央アジアの内陸国であるタジキスタンは、国土の三分の二以上が高山地帯です。1990年代の国内紛争によって、5万人から14万人(正確な人数は不明)の人々の尊い生命が失われました。その内戦が国の経済発展に大きな遅れを与えてしまいました。現在、旧東ヨーロッパの国々の間で、最貧国と呼ばれています。国民の平均月収は169米ドル(約2万7千円)〜約214米ドル(約3万4千円)です。そのため多くの国民がロシアなどへ出稼ぎに出ています。つまり国民の多数が、出稼ぎ労働者からの仕送りに依存しているのが現状です。社会的にはイスラム教が圧倒的な力を持っている中で、少数派のクリスチャンたちはただ全能の主を仰いで、みことばに忠実に仕えています。次は現地の主の働き人からのレポートの続きです。

彼らの多くが住む移動式テント

奉仕活動(ディアコニア)

薬物依存者やアルコール依存者を受け入れる「男性センター」があります。施設の男性の多くは、他の困窮者と同様に、何の支援もなく路上生活を余儀なくされた人々です。彼らは私たちのもとにやって来て、信仰の兄弟姉妹たちによってケアを受けています。これはディアコニア(奉仕)の働きであり、彼らに神のみことばを分かち合う良い機会となっています。

 もう一つの重要な奉仕は、「ぬくもり」というプロジェクトです。これは祝福された働きです。仮に、手ぶらで人々のもとに行って「神はあなたを愛しています」と言っても、人々は何の応答もしません。しかし、何らかの物質的援助があるならば、聖書的で隣人愛の表現でもあります。言葉ではなく愛の実践を通して、信頼関係が生まれてきます。そこで感謝なことは、西側のクリスチャンたちの支援によって、私たちは人々に食料パッケージや燃料を届けることができています。  

野外で開かれた子どもキャンプ

一方、障害を持つ子どもたちへの奉仕も極めて重要です。これらの子どもたちは、他人が自分にどのように接してくれるか敏感に感じ取ります。そのため、私たちには温かい配慮をすることが必要です。これは要求の高い奉仕となりますが、それにもかかわらず、親たちは子どもたちがどれほどの愛をもって扱われているかに気づいています。ここでも、実践的な隣人愛が信頼関係につながっています。

福音宣教への励まし!

 私たちの第三の目標は、ミーテイングを通して教会指導者のための研修会を目指しています。そして、教会の兄弟たちへのセミナー、聖書の学び等があります。私たちの願いは、彼らが聖書のみことばによって強められ、将来は自ら神のみことばを宣べ伝える器となることです。月一度、私たちは辺境の地域に住むクリスチャンたちと集まり、共に祈り、互いに励まし合っています。この集まりを私たちは「兄弟会」と呼んでいます。同様に、信仰を持つ女性たちとも協力し、彼らの訓練も行っています。それは、彼らが研修を終えた後に家族のもとへ戻り、周囲の人々に福音を伝えるためです。  これらの他に年二回、孤独を感じ交わりを必要としている辺境地域の兄弟姉妹のために、タジク語でのカンファレンスを開催しています。私たちは聖書セミナーを企画し、彼らを励まし帰郷後も続いて勇敢に福音を宣べ伝えることができるように励ましています。このような奉仕の働きは、常に、そしてあらゆるところで外部からの圧力を感じるものです。特に政府、社会、そして親族からの圧力です。イスラム教徒の親族からは、絶え間ない命の危険と圧力を経験します。しかし、神は私たちを守り祝福してくださっています。

家庭集会での交わり

奉仕の実り

私たちがこのような苦しみの中でも、聖書を教えることができることは、主が真実なお方である証です。周りの環境がどのようであっても、すべてを支配するお方は神お一人です。私たちは、身を持って数々の主の祝福を経験してきました。私たちの主であるお方は、西側聖徒の主でもあられます。ここで私たちがお伝えしたいことは、皆様も主イエス・キリストに忠実にお従いしていただきたいことです。そして、主にあって献身と忍耐をもって、主のみ業にお仕えください。たとえ奉仕の実りが、目には小さく見えるような結果であるとしても、主は真実なお方であることを覚えてください。主にある実は成長していきます。私たちは、その祝福を信仰の最初の一歩を踏み出した児童・青年伝道の間で見てきました。彼らは教会の未来を担う大切な器です。真理を求める若者たちの中に、神は不思議な祝福を注いでくださいます。ですから今日、私たちも皆様のためにもお祈りしています。「神が皆様を豊かに祝福してくださいますように。主が皆様の信仰を強め、主に仕える中で大きな喜びを与えてくださいますように。主イエス・キリストの祝福がありますように!」

(つづく)

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