ネットワークとパートナーシップ

JCFN 北米代表主事 清水 摂


ジャパニーズ・クリスチャン・フェローシップ・ネットワーク(JCFN)の働きは、「海外から日本にクリスチャンとして帰国する方々が、世界宣教のために整えられること」を目的として、さまざまな活動を行っています。その働きは、日本人宣教に携わる海外の教会や諸団体、そして(当然ながら)日本にある教会や諸団体と協力しながら進めています。そのため、JCFNではネットワークを築き、パートナーシップをとても大切にしています。

パートナーシップ

例えば、アメリカのインターバーシティ(キリスト者学生会と同じネットワーク)、国際ナビゲーターズ、キャンパス・クルセードなどの大学生伝道団体には、留学生部門があります。また、留学生伝道に特化したISIや IFIなどもあります。さらに、現地の教会が留学生の家族や移民を対象に ESL(英語クラス)を提供しており、そこに日本人の駐在員家族が多く集まっているケースもあります。

キャンプ参加者の青年たち

これらのミニストリーから、私たちは多くのことを学ぶことができます。彼らの福音の種まきに対する寛大さ、粘り強さ、そして忍耐です。同時に、その働きは非常に戦略的で、神の御国建設に仕える尊い働きだと言えるでしょう。

留学生や駐在員家族は、いずれそれぞれの国に帰国します。つまり、彼らは現地の働きに継続的に関わることのできない人たちです。それでも、これらのミニストリーは愛と労力を惜しまず注ぎ続けます。異国の地で助けを必要としている人々に、具体的な支援を提供するのです。空港への送迎、家具の調達、運転免許の取得や銀行口座の開設など、時間をかけ、実際に出向いて手助けをしています。 その人たち全員が、すぐに求道者になるわけではありません。しかし、愛をもって丁寧に支え、仕え続けるのです。そのような関わりの中で友情が育まれ、イエス様の愛が伝えられていきます。海外で救われる方々の多くは、見返りを求めないクリスチャンの愛に圧倒され、心を動かされ、「この愛は、一体どこから来ているのだろうか」と問い始めます。親切を超えた愛の行為は、イエス様の愛を具体的に表すものです。こうした経験を通して、彼らは自分の中にあった宗教に対する前提や固定観念を覆され、聖書を学ぶ中で、イエス様の愛を少しずつ理解していくのです。

帰国者ミニストリー

 その中でイエス様に出会った人たちも、やはりやがて帰国していきます。つまり、留学生伝道に携わる人たちは、送り出すことを前提に、それでも限られた時間の中で愛をもってイエス様を伝えるのです。そして大切な友人たちを、イエス様の導きに信頼しつつ、帰国先の母国にいるクリスチャンへと委ねていきます。その橋渡しの役割を、JCFNは担わせていただいているのです。 ミシガン州など自動車産業の盛んなアメリカ中西部では、多くの駐在員とその家族が3〜5年の間滞在しています。デトロイト郊外にある現地教会では英語クラスを提供していますが、約200名の参加者のうち96%が日本人で、まだイエス様を知らない方々です。彼らは英語を学ぶ中で聖書の話を聞き、バイブルスタディを始める人たちも起こされています。これらのミニストリーは、主に種まきを目的とした働きです。救われる方の割合は決して多くないかもしれません。しかし、これまで教会に足を運んだことのなかった多くの家族が、クリスチャンの具体的な愛の表現に触れ、心が耕されています。どれほど多くの人々が、初めて聖書の話を聞き、イエス様に触れられた経験をもって帰国していることでしょうか。

帰国者のフォロー

 また、海外で救われた方々は、多くの場合、家族の中での初穂、最初のクリスチャンです。彼らは帰国後、家族や友人、職場の同僚や学校の友人、さらには近所の人々に対して証人となり、福音を分かち合っていきます。たとえ救いの決心に至らなかったとしても、海外でクリスチャンから親切にされ、愛された経験を通して、彼らの人生は深く触れられているのです。

JCFNでは、そのような人たちの帰国先において、彼らを受け入れてくれるクリスチャンや教会を探し、信仰が継続して成長していくように、また、すでに福音の種が蒔かれた心に、引き続き水を注ぐことができるようにつなげていくことを大切にしています。自動車産業関係で駐在している方々は、会社所在地のある地域に帰国されます。そのため、特に祈りつつ力を入れたいと思っているのは、帰国された場所にある教会とのネットワークをさらに深め、強めていくことです。

この記事を読まれている皆様と、皆様の集われている教会が、海外の教会で行われている種まきの働きの「続きを担う存在」として、共にこの働きに携わってくださっていることを、心より感謝しています。

(つづく)


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