豪州在住邦人宣教
ポストコロナ 1
クローズネスト日本人キリスト教会
牧師 吹留弘充
イエスは再び彼らに言われた“平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。
ヨハネの福音書 20章21節
コロナ禍が終わっても、世界に悲惨な戦争が続いていて、自然災害はあちこちで頻発し、様々な国の経済や政治も問題を抱えている状況にあって、私たちに必要なのは、やはり「平安」です。そこで私たちの教会の今年のテーマは、「平安があなたがたにあるように」と定めました。戦争が終わり、問題が解決することによって得る「平安」ではなく、嵐のただ中にあっても揺るがない「主にある平安」です。また私たちは遣わされる者達ですから、状況によらず、私たち自身がまず平安でなければ、世界に平和の福音を告げ知らせることはできません。だからこそ主は、「平安」であろうとする者達を練るために、試みをも与えてくださいます。
ポストコロナ
コロナ禍は一応終わったけれど、世界はコロナウイルスによるパンデミック以前に戻ったわけではないように、コロナ禍が終わり、顔と顔を合わせて礼拝ができるようになっても、教会においてもコロナ禍前と同じではない状況が生まれています。礼拝は対面とオンラインを並行して行うようになりましたから、教会に行かなくてもオンラインで礼拝に参加すればいいとする人々が少なくともいます。また週の半ばに持たれる聖書勉強会もオンラインでの集まりになっているグループがあります。オンラインは、遠い地域に住む人々も参加できて、移動時間を節約することもできて、それでもみことばを分かち合うことができるという利点はあります。しかし同じ空間を共有し、主の恵みを心から共感する、真の交わりの機会を逸しているのも事実です。そんな歯痒さを感じていた時に、それを吹き飛ばすかのようなことを、神様は用意してくださっていました。
青年部

オーストラリアはワーキングホリデー・ビザ(以下ワーホリ)で行きたい国のナンバーワンの国だそうです。実は私も40年以上前になりますが、ワーホリでシドニーに来ました。以前からワーホリに人気の国でしたが、コロナ禍以降、ものすごい勢いで日本人の若者がオーストラリアを訪れています。しかもその中には、驚くべきことにクリスチャンの若者達がいるのです。「自分はクリスチャンです」と言う日本人のワーホリの青年が、コロナ禍が終わるか終わらないか、という時に一人やってきて毎週礼拝に出席してくれるようになりました。彼はファームでも働き、ビザを延長して、シドニーに留まり、教会に通い続けてくれました。彼は、自分が救われたときの証をしてくれたり、バイト先で出会った日本人の若者を礼拝に連れてきたりして、私たちに大きな励ましをもたらしてくれました。彼を筆頭に、ワーホリや学生の男女の若者が、ぞくぞくと教会に来てくれるようになりました。そんな時、この若者たちをケアーして福音を伝えたいという教会員が現れました。祈りを通して導かれた人々が奉仕者として加えられ、青年部というミニストリーが始まりました。
礼拝後、ゲームをしたり、持ち寄ったおいしいものを食べたり、聖書を読み、恵みを分かち合い、共に祈る、麗しい集まりが始められ、今に至っています。彼らは教会で集まるだけでなく、景色のいい山や海に行き、バーべキュウを楽しんだりしています。彼らは教会以外でも助け合い、共に食事をし、励まし合い、祈り合っています。彼らは1~2年で帰国する人々が多いのですが、数か月前にワーホリが終わって日本に帰った姉妹は「シドニーで習ったことをもとに、日本でも青年部をやる」と言っていました。そして、先日、日本の教会で青年部が始まったことを写真と共に報告してくれました。青年部の奉仕者は涙を流し、主に感謝していました。

イングリッシュ・ミニストリー(EM)
また、私たちの教会に集う人々の中には、日本人の両親でも、英語が第一言語となる若者達がいます。今まで教会の日曜学校を卒業した子どもたちは、大人の礼拝に参加していました。しかし彼らの多くが、いつの間にか礼拝に来なくなり、教会から離れて行くので、いつも心を痛めていました。コロナ禍の後、ある教会員がそんな英語がメインの子どもたちのために、EMを始めたい、と言ってくれました。やはり祈りによって、奉仕者も与えられ、このEMもスタートしたのです。ここから日曜学校出身の3人の若者が、信仰を告白し、洗礼を受け、毎週EMの礼拝に出席しています。今、彼らが熱心な奉仕者になっているのはこの上ない喜びです。
(つづく)

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