NZ在住邦人宣教 1

ニュージーランド全体において

ポストコロナ 2


クライストチャーチ日本人教会

牧師 渋沢 憲一

皆さん、こんにちは。私は3年ほど前に2回に分けて「ニュージーランドにおけるコロナ禍での邦人宣教」に関してご報告させていただきましたが、今回は「ポスト・コロナ」という状況の中で、神様がどのようなみわざをなさっておられるかを分かち合わせていただきたいと思います。

 前回の記事で、2021年7月にニュージーランドにおいて初めての全国規模での『日本人クリスチャン・カンファレンス』が行われたということをご報告しました。その後、コロナが下火になり始めた2023年1月に、第2回目のカンファレンスを私たちの住むクライストチャーチにおいて、そして今年の1月には3回目を、地元に『日本人教会』の無い、首都ウェリントンにて行いました。どちらも百名ほどの方々が参加し、特にウェリントンでのカンファレンスには、「地元に日本人教会が無い」ということもあり、日本語での賛美やメッセージに飢え渇きをもった多くの新しい方々が集い、大きな感動を呼びました。

クライストチャーチでの全国カンファレンス集合写真

ポスト・コロナ

これらのカンファレンスと並行して、2年にたった1度のカンファレンスには飽き足らず、クライストチャーチ、またオークランドの日本人教会のメンバーが中心となって年間3~4カ所をチームで訪問し、日本語での賛美集会や「プチ・カンファレンス」を出前で行っています。私たち夫婦は、それらの集会に前後した約1週間、集会場近隣の地域を巡回することにしており、「出て行って宣べ伝える」という主のみわざに携われる喜びを体験させていただいています。

コロナが収まってきた2023年頃から、再び日本からの留学生やワーキングホリデーの若者たちが多数ニュージーランドに押し寄せてきています。そして、これらの「ワーキングホリデーの若者たち」というのは、ニュージーランド滞在中に国内あちこちへと移動することが多く、この『ニュージーランド国内における日本人クリスチャンネットワーク』は、宣教のためにとても効果的であると言うことができます。

また、2024年からはオーストラリアにおいても、同様のネットワークが構築されてきました。上記の「ワーキングホリデーの若者たち」はしばしば「オーストラリアで1年過ごしてからニュージーランドへ」、またその逆のパターンで合計2年以上オセアニアにて過ごすことがもあるため、ニュージーランド国内だけでなく、このオセアニア2か国におけるネットワークを駆使しながら、更に大きなスケールで宣教が展開されつつあります。特にオーストラリアは「ワーキングホリデー大国」であり、年間約1万人もの若者が世界各地からオーストラリアにやってくるというデータが報告されています。オーストラリアの日本人教会との提携によって、更に『日本人宣教』が進展して行くことが期待されます。

交わりの継続

そして更に、前回少し述べさせていただいた「アジア・オセアニア日本語教会ズームコネクション」という交わりも継続されており、今年の5月には西東京にある『奥多摩福音の家』にてアジア・オセアニアの日本人教会リーダーたち20人ほどが集まり、各地の働きについての報告や交わりがなされました。クリスチャン新聞の方も取材にきてくださり、これをきっかけに『アジア・オセアニア日本語教会マップ』なるものも完成しました。今後アジア・オセアニア諸国に出かける方々に広く用いていただけたら、と願っています。

祈りの課題

・ニュージーランド国内、またオーストラリアを含めたオセアニアにおいて、『日本人クリスチャン』のネットワークが更に拡がり、また強固になり、愛する同胞の救いのために用いられていけるように。

・オセアニアにおける『日本人宣教』は、まさに「収穫は多いが働き手は少ない」といった状況です。ぜひ「収穫の主」が、収穫のために更に多くの『働き人』を送ってくださるよう、お祈りください。

・「収穫が多い」と同時に、これらの「生まれたばかりのクリスチャンたち」が、日本に帰った後、周囲の未信者の家族や友人たちからの圧力によって、信仰から離れてしまうケースも少なくありません。どうぞ「日本に帰国した回心者たち」が、しっかりと地元の神の家族とつながり、主にあって成長し、日本のリバイバルのために用いられるようお祈りください。

(つづく)


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