米 国
オンライン百科事典「ウィキペディア」の共同創設者、ラリー・サンガー氏(コロンバス/オハイオ州)がクリスチャンとなりました。現在、56歳の彼の出身は、ルター派でしたが、14歳か15歳頃から、神を信じなくなりました。それ以降、彼は教会の礼拝に出席することも、祈ることもやめていました。その後、彼は大学教授になるために哲学を学び、2005年までさまざまな大学で教鞭をとりました。そして彼は2001年から、「ウィキペディア」創設に携わるようになりました。

サンガー氏によれば、彼は自分を無神論者だとは思っていなかったそうです。その代わり、彼は 「真理の探求者 」で、「私は常に、神が存在する可能性を真剣に考える用意があった」と述べています。長年、彼は不可知論者であり、聖書の神の存在は証明できないと確信していました。しかし、クリスチャンの家族や友人には、尊敬の念を抱いていました。しかしながら、彼は聖書を読むようになりました。2020年2月、彼は4福音書を読んだ後、次第に心を開き始め、今では「私は神を信じ、神にきちんと祈っている。」と証しています。サンガー氏は、毎日聖書を読むことを勧めています。サンフランシスコに本部を置く「ウィキペディア」は、約330言語で利用できるオンライン百科事典です。この百科事典には6千300万以上の記事が含まれています。サンガー氏はジミー・ウェールズ氏(現在はロンドン在住)とともに、「ウィキペディア」を創設しましたが、2002年に退社していました。
米国

元アメリカ大統領で、クリスチャンであると公言していたジミー・カーター氏のオーディオブックが「グラミー賞」を受賞しました。第67回授賞式はロサンゼルスで行われ、タイトルは 「Last Sundays in Plains」(平原での最後の日曜日)で、カーター氏の故郷プレインズでの聖書レッスンの録音が収められています。その中で彼は、真理、愛、優しさ、死後の生命といった中心的テーマについて語っています。カーター氏は1977年から1981年まで米国大統領として在任し、亡くなるまで現存する最高齢のアメリカ大統領でした。彼は2015年からガンを患い、約2年近くホスピスケアで暮らしていましたが、2024年12月29日午後、100歳で死去しました。彼はピーナッツ農家出身でしたが、保守的な南部バプテスト教会(米国最大のプロテスタント教会)のメンバーでした。彼はマラナタ・バプテスト教会の助祭も務め、数十年にわたり日曜日にはサンデースクール教師も務めていました。グラミー賞は音楽賞で、ロサンゼルスの全米レコード芸術科学アカデミーが1959年から毎年授与しているものです。現在84部門に分かれ、受賞者には歌手、作曲家、ミュージシャン、プロダクション・マネージャー、サウンド・エンジニアなどがいます。国際的に最高の栄誉とされています。
イラク

2014年、過激派テロ武装組織「イスラム国」(IS)は、イラク北部ニネベ州にある歴史的旧市街モスルの約80%を破壊しました。イスラム主義者たちは、彼らにとって「不信仰」の証拠である数多くの考古学的・宗教的遺跡を徹底的に破壊しました。しかし彼らは敗北し、モスルの文化財再建は完了しました。今ではモスクに加え、いくつかのキリスト教会も再建され、新たな輝きを放っています。キリスト教徒も再び集まり、礼拝をともに祝っています。
エジプト
人権団体ADFインターナショナルによれば、キリスト教に改宗したアブドゥル・バキ・サイード・アブド氏は、エジプトの刑務所に収監されていましたが、このほど釈放されました。彼は5人の子どもの父親で、2021年に逮捕され投獄されていました。イエメン出身アブド氏は、イスラム教徒からキリスト信仰に改宗したため、殺害予告を受けていました。身の危険を感じた彼は、逃亡せざるを得ない状況に置かれ、逮捕されていました。ADFは、アブド氏の逮捕理由は、フェイスブックの非公開グループで、他のキリスト教改宗者と神学的議論に参加したことと報じていました。国際人権委員会(IGFM)とキリスト教出版社「IDEA」は、他のキリスト教徒とともに彼を「2024年6月の囚人」に選んでいました。アブド師は獄中で健康問題に苦しみ、面会はめったに許されませんでした。2024年8月、彼は絶望からハンガーストライキを行っていました。彼は釈放後、自分のために祈ってくれた多くの人々に感謝にコメントを発表しました。エジプト人口は約1億1.1000万人を超えますが、約90%はイスラム教徒で、キリスト教徒約9.3%です。どうぞ、お祈りください。
ドイツ
福音宣教団体「フォーラム・ヴィーデネスト」は今後、アラビア語信仰講座「アル・マシラ」(アラビア語で「旅」)を開講します。これは同団体のプレスリリースで発表されました。「フォーラム・ヴィーデネスト」には、「アル・マシラ・ドイツ」のイルムガルト・ブロッホ所長が入り、今後このプロジェクト(寄財面含め)を扱います。アラビア語信仰講座は1988年、特にアラビア語を母国語とする人々を対象として、エジプトで開発されました。この信仰講座は、現在では世界90国で、30ケ国語で開講されています。インストラクターは無料で運営し、すべて自由献金による寄付によって賄われています。
「フォーラム・ヴィーデネスト」(旧ミッションズ・ハウス・ヴィーデネスト聖書学校)には、ドイツ国内に約80人の職員と600人のボランティアがいます。同団体は「世界宣教」、「聖書神学アカデミー」、そして「青年・教会フォーラム」の3つの分野で活動しています。年間約1万人が参加する会議や研修コース、そしてバイブル・キャンプ等を開催しています。「世界宣教」には現在、約180人の宣教師と短期奉仕者が属し活躍しています。どうぞ、お祈りください。

コンゴ
コンゴ民主共和国東部の巨大都市ゴマ周辺では、激しい戦闘が続いています。カトリック教援助団体「Aid to the Church in Need」のパートナーは、隣国ルワンダに対し、武装民兵を支援し、和平交渉をボイコットしているという深刻に非難しています。
マルセロ・オリベイラ神父によれば、ルワンダはこの地域を占領し、略奪しようとし続けています。コンゴ北東部では、コンゴ軍と反政府民兵組織「23」のような多くの武装集団との戦闘が、もう30年以上も続いています。国連(UN)によるば、2024年には約40万人がコンゴ東部の戦闘から逃れ、多くがゴマに流れました。「M23」は民間人に対し、数々の暴力行為の加害者と言われます。宣教団体オリベイラは、「M23」は、ある場所から別の場所へ移動する人々を虐殺し、拷問し続けている、と発表しています。またドイツの国際支援団体「ワールド・ビジョン」事務局も、現地の治安状況の悪化のため、コンゴ東部での活動を当面中断せざるを得なくなった、と発表しました。どうぞ、お祈りください。
スエーデン
1月29日、コーランを焼いたことで知られるイラク人のサルワン・モミカ氏が、スウェーデンで殺害されました。

警察発表を引用したスウェーデンのメディア報道によれば、彼は(38歳)首都ストックホルムの南、セーデルタリエの住宅で射殺されました。警察は容疑者5人を逮捕しました。検察庁はこの5人について、また考えられる動機について、コメントを控えています。モミカ氏は過去にも公の場でコーランを燃やし、イスラム教を冒涜するような行為を繰り返していました。
2023年夏、スウェーデンの首都ストックホルムで起きたコーラン焼却事件は、イスラム教諸国で大規模な抗議デモを引き起こしていました。またスウェーデンに住むイラク難民が、ストックホルムの主要モスクの前でコーランのコピーを踏みつけ、その一部に火をつけたりする行動がありました。世界福音同盟(WEA)、世界教会協議会、カトリック援助団体カリタス・インターナショナルは当時の共同声明で、コーランの焼却を「宗教的憎悪の公然たる行為」として非難していました。スウェーデン警察は当初、表現の自由を理由にモミカ氏の行為を容認していましたが、その後検察は彼ともう一人の男を憎悪扇動罪で起訴していました。裁判所は1月30日に判決を発表する予定でしたが、その前日に殺害されました。お祈りください。
ミャンマー
ミャンマーでは4年前の2021年2月1日、軍が政権を掌握しました。それ以来、国内では内戦が続いています。野党メンバーやキリスト教徒などの少数派が、迫害を受けています。キリスト教支援開発団体「Coworkers」は、現在のミャンマーの情勢について次のように語っています。
ミャンマーの現状は、紛争の終結と民主的な政治形態への復帰が見えないため、大きな絶望感があります。独裁軍事
政権に対する住民の抵抗は依然として強く、平和的な抗議
行動や、一部の市民による武装蜂起などが組織されています。反体制派の目的は、軍政を終わらせ民主主義を回復することです。反体制派が農村部の大部分を支配しているのに対し、政府軍は大都市を支配下に置いています。
2024年、軍が反乱軍と戦うために多くの兵士を徴兵したとき、多くの兵士が逃亡しました。理由は同胞と戦わなければならなかったからでした。国連によれば、これまでに合計約340万人近くが逃亡しました。
では、クリスチャンはどのような課題に直面しているのでしょうか。仏教はミャンマーで支配的な宗教であり、文化、アイデンティティ、政治と強く結びついています。多くのキリスト教徒は少数民族に属しており、国家の統一を脅かす存在として軍部に目をつけられています。カチンやチンなどの紛争地域では、キリスト教徒の数が多いだけでなく、反対派も多くいるため戦闘の影響を受けています。クーデター以前から、これらの地域ではキリスト教コミュニティへの攻撃がありました。軍事政権は、キリスト教組織は現在の状況に従わなければならないと主張しています。例えば、キリスト教徒による学生団体の組織活動は、現在のところほとんど停止状態です。軍は多くの大学を閉鎖し、活動を大幅に制限しています。そこで多くの学生や教授はレジスタンス活動をしています。そのため、政権は彼らをより厳重に管理し、抗議活動の再開を阻止しようとしています。

そのようなミャンマーにおいて、前向きな展開はあるのでしょうか。それは急進的な仏教グループの敵意にもかかわらず、クリスチャンの数は増えていることです。迫害は受けていますが、打ちのめされることなく、言葉と行いで信仰を証しています。牧師や教会指導者は、キリスト信仰について傷ついた人々に寄り添っています。ある団体は、神学コースを先住民の言語に翻訳作業を行いました。そして神のみことばが、戦闘のためにアクセスできない地域に届いています。どうぞ、この国のためにお祈りをお願いします。
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